みょうがというものは、決してたくさん食べるものではありません。通常は添える程度です。
しかし、歯ざわりがシャキシャキしていて、さわやかな香りが食欲をそそります。夏バテ防止には一役かってくれます。
みょうがの香りの成分は、アルファピネンという精油成分で、働きとしては、眠気を覚ましたり、発汗を促したり、呼吸や血液の循環を良くしたり、消化を促進したりします。
辛味の成分には、口内炎やのどの痛みを抑える効果があり、熱を静めて、毒を制する働きがあります。
ちなみに、「みょうがを食べ過ぎると物忘れがひどくなる」などと昔から言われますが、これは俗説のようです。
みょうがは、料理に添える程度の量ですから、薬味に使ったり、汁の実、天ぷら、酢の物、刺身のつまなどに使われます。
アクが強いので、アク抜きを行いますが、水にさらすのは短時間にします。せっかくの香りと辛味を逃がさないようにするためです。このあたりは注意しましょう。
みょうがは、乾くと独特の香りが失われてしまいます。冷蔵庫で保存するときは、保存袋に入れ霧吹きなどで水分を与えるようにします。
塩漬けや味噌漬けにすると、保存期間は長くできます。
冷凍保存するときは、洗ってみじん切りにして、小分けして平らにして冷凍します。一ヶ月くらいは保存できます。
みょうがは、色やツヤがしっかりしたもの、ずんぐりと丸みがあって、しまっているものを選ぶようにします。ややピンクがかっているものが良いです。
実際に触ってみて、ふわふわしていないものが良いでしょう。
黄色い花が開いたミョウガは、やわらかく風味もないので避けるようにしましょう。