なすの実の95%は水分です。
紫色をしているのは、ナスニンという色素によるものです。
なすは、果肉がスポンジ状で油をよく吸収するため、植物油のリノール酸やビタミンEの摂取に役立ちますし、コレステロールが気になる人にもオススメです。
夏野菜の特徴として、からだを冷やす作用があります。
このなかでもなすの効果は強く、暑さ負けしそうな時や、からだのほてりが強いときなどに食べると効果があると言われています。
なすのへたは炎症を鎮める効果があるとされています。
やり方は、なすのへたを10日ほど干します。
カラカラになったものを患部に塗ると、痛みが和らぎます。
打撲、ねんざ、軽いやけどには、冷蔵庫で冷やしたなすで湿布すると、炎症が鎮まる効果があるようです。
なすの夏バテ料理として、よく冷やして薬味を効かせた焼きなす、夏野菜をたっぷり入れてトマト味で煮込んだラタトゥイユがあります。
有名なところでは、ひき肉を使った、麻婆なす、田楽、マリネなどがあります。
カレーに入れてもおいしいですね。
なすは、切っておいておくと酵素の働きで変色しますので、調理する前に切って、すぐ水にさらします。
漬け物にするには、小ぶりのものがいいですね。
煮物には大きめのなす、焼きなすには長なす、炒め物や揚げ物などの油を使った料理には米なす、田楽には丸なすが適しています。
それぞれ特徴がありますので、料理によって使い分けましょう。
なすを保存する時は、袋に入れて、10度前後で保存するのがいいでしょう。
なすは、表面が濃い紫色で光沢があり、ひびやキズがないものを選びます。
ヘタの切り口がみずみずしく、とげがチクチクするもの、すんなりした形のものを選ぶようにします。
水分が多い野菜ですから、軽すぎるものは中がスカスカの可能性があります。
あと、皮が茶色く変色しているものは、避けるようにしましょう。