とうがらしは、辛子はビタミンAやCを豊富に含んでいる食品ですが、量を食べられないため、栄養素の効果は期待薄になってしまいます。そのかわり、カプサイシンに薬効があります。
とうがらしを食べると体が温まり、ポカポカしてきますが、これはカプサイシンが毛細血管の血液循環を良くしてくれるからです。カプサイシンは、胃液の分泌を促し、たんぱく質の消化を助ける役目も持っています。
また、とうがらしは、皮下脂肪の代謝を促すので、肥満防止にも役立つことで知られています。
カプサイシンには塩分の摂取感覚を増強させる働きがありますので、少ない塩分でも十分に満足できるようになります。
よってとうがらしををうまく使えば、塩分の摂り過ぎを防ぎ、高血圧予防などの健康維持にも役立ってくれます。
さらにカプサイシンには、血液中の好中球(白血球の一部です)という組織の働きを通常の約3倍も良くするということも分かってきており、免疫力を高める作用もあると言われています。
反対にとうがらしの刺激が適さない健康状態もあるので気をつけましょう。消化性潰瘍、心臓病、慢性下痢、手術後などは、とうがらしを摂取するのはやめておきましょう。
とうがらしの種は辛すぎますので、普通は取り除いて調理します。風味を出すには、最初に油と一緒に炒めてから、他の食材を入れると全体に風味がいきわたりやすくなります。
こまかく切るほど辛味が増していくのもとうがらしの特徴です。
乾燥したものを輪切りにする場合は、水に戻してから切るようにします。
あまり摂取しすぎると、胃の負担にもなりますから、適量を考えましょう。
とうがらしは、赤色が鮮やかなほうが良いのは、言うまでもありません。表面にはツヤがあるものを選びましょう。
色が褪せてきているものは、古くなってきていますので、気をつけましょう。