サケ・マスの卵巣の塩蔵品をスジコと呼んでいます。
卵巣膜に包まれた塩蔵したものがスジコで、卵の粒を一粒ずつ分離してから塩蔵したものがイクラです。
スジコもイクラも、取れたてのサケやマスから卵巣を取り出して、新鮮なまますぐに加工したものです。
スジコには髪に良い成分が含まれています。シスチンという含流アミノ酸の一種で、サメの白子などにも見られる成分です。
シスチンは、飲酒や喫煙などによって生まれる活性酸素から体を守る働きがあるといわれています。
また、ビタミンEも含まれていて、肌を若返らせるのに一役買います。シスチンとビタミンEが作用しあって、肌を整える効果がアップするといわれています。
スジコ・イクラは塩分の多さが心配される食品です。
この塩分を体外へ排出してくれるカリウムを多く含む食品を一緒に摂ることがポイントです。イカ、生ワカメ、ひじきなどと一緒に摂ると、効果的に薬効を得られます。
よく回転寿司で、イクラとイカが一緒になった軍艦巻きがありますが、あれも一応理にかなっていると言えるでしょう。
また、スジコやイクラにはコレステロールが多いのも問題です。
そこで、小腸でコレステロールが吸収されるのを抑える手段として、ペクチンという水溶性食物繊維を一緒に摂ると良いです。
具体的には、海藻、果物、こんにゃくなどに含まれるヌルヌルとした粘性の繊維を一緒に摂ると良いでしょう。
できるだけ火を通さずに食べるほうが栄養的に良いでしょう。
生のおいしさを生かした調理法でいただきます。
基本的に塩分の濃いものほど、保存期間が長くなります。
生のスジコが手に入ったら、薄い塩水の中で、膜からスジコをはずして、重さの2%程度の塩をふれば塩付けにできます。
酒、しょうゆに漬ければ、しょうゆ漬けとして保存が利きます。
スジコ・イクラは、表面にツヤがあって張りがあり、弾力性があるものを選びます。
そして、色が鮮やかで、卵の粒がハッキリしているものが良いとされています。