柿は、ビタミンCの含有量が、みかんの約2倍です。
柿の渋みの成分は、タンニンの一種、カキ渋タンニンといい、血圧を下げる効果があります。
また、アルコールデヒドロゲナーゼというアルコールを分解する酵素を含んでいるので、血中アルコール濃度の上昇を抑制します。
カリウムも含んでいますから、利尿効果があり、アルコールデヒドロゲナーゼとともに、二日酔いに効果的です。
実は、柿の若葉は実以上にビタミンCを含んでいて、100g中に600~800mgも含んでいます。
ビタミンCと摂取するなら、柿の葉茶がいいですね。
柿の葉に含まれているカロチンは、体内に入ってからビタミンAに変わるプロビタミンで、粘膜を強くし、かぜの予防に向いています。
柿のヘタを乾かしたものを煎じて、しゃっくり止めなどにもなりますね。
柿は、大根と相性が良いのです。
1cm角くらいに切った柿の実を甘酢と大根おろしを混ぜたもので和えたりします。
柿の実をすりおろし、砂糖、酢、塩を混ぜてかき酢を作って、大根などを和えてもいいですね。
白和え、くるみ和え、酢の物などに向いています。
やわらかくなってしまった柿は、冷凍にして食べてもおいしいですよ。
柿は、切ると色が変わりやすいので、切ってしまったら、酢やレモン汁をかけて、色が変わるのを防ぐようにしましょう。
また、柿の若葉を使う時には、よく水洗いし、水気をふき取ってから調理しましょう。
保存袋に入れて、冷蔵庫で保存するのが一番です。
渋さがある場合は、常温で少し置いておけば、渋みが抜けていきます。
柿は、皮にハリとツヤがあって色が濃く、実全体に平均的に色が付いているものを選ぶと良いです。
また、ヘタがいきいきとして元気なもの、頭が尖っていて形が均一なものが良いでしょう。